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千日詣

私共登山を趣味にしており親しい友人と同好会を作っています。

毎年春に一度、夏秋に一度の登山を目標に日々のトレーニングを怠りながらも継続し、

3,000メートル級を一山登れればその年は大満足といった感じです。

 

今年はといいますと我ら「ナッピーマウンテンクラブ」の納涼企画として京都の”火伏しの神さん”こと

愛宕神社の「千日詣」へと行ってきました。

自分の足で登るしか愛宕神社には辿り着けない。その昔は一部ロープウェイもあった様ですが。

標高1,000メートルに満たない愛宕山ですが、頂上までの道のりは厳しく、途中何度諦めそうになったことか。

 

深夜0:00前に愛宕山に到着し、最低限の登山グッズを用意して臨みましたが、

ローカルの方々(慣れている人)は半袖短パン姿。

入山する層は子供からお年寄りまでバラエティに富んでいました。

 

そんな状況ですから最初は気持ちが緩んでいまして、足元の湧水さえ気をつけていれば問題ないだろうと。

おおよそ一時間程度の道のりと思い歩き進みましたが、まぁ辛い! 永遠に細かい階段を登り続けるイメージです。

 

途中にある山小屋・休憩所がなんとも味わいがあって映画のセットに入り込んでしまったのかと錯覚する程。

 

記憶にあるのはこんな程度でしょうか。

とにかく上りが辛くって子供に混じって泣きそうですよ!

 

軽いデトックスと感じるほど汗だくで全て出しきりまして、なんとか愛宕神社へたどり着きます。

と心緩みましたが、まだ先があることに気づいた時には、

聖闘士星矢の十二宮を巡るような急勾配の階段が目の前にそびえ立っているのです。

 

 

それでも頂上はすぐそこにありますので最後の力を振り絞って頂上へ!

 

そこで目の前に現れたのがなんとも神々しい世界。

全身の力が抜け、気がつけば夜風は涼しく先程とは違った涙がポツりと溢れる。

 

良くもまぁこんな場所に大きな石を運んで造ったなぁ。と関して心奪われてしまう。

目前で行われている神事を見届け、深く礼をして愛宕神社を後にする。

 

上りに比べると下りはテンポ良く歩きます。

途中立ち止まると無限な奥行き感で「ひぐらしの鳴く音」が私達を包み込みます。

眼下に見えるは京都の夜景。古よりこの路を歩く人々を思い浮かべると継承することの

大切さを物凄く実感するのです。

 

さて、そろそろ下山というタイミングで夜が明け始め、ホテルに戻れば朝の5時少し手前。

京都へ到着した夜の出来事ですので、残りの日程は穏やかに過ごすつもりでしたが京都の夏は暑い!

それも物凄く。風抜ける感じが無いのが気温を更に高く感じさせる。

 

それでもまぁ無事に帰京し手にした愛宕神社の火除けのお札を自宅に貼付け

ナッピーマウンテンクラブの納涼企画も幕を閉じるのでした。

 

来年また登るか?! との質問あれば、私はご遠慮させていただきたいと思う程厳しい登山でした。

 

千日詣とは

一般的に昼間の参拝は愛宕詣として親しまれていますが、この千日詣は、京都市で二番目に高さである愛宕山(924m)に一年に一度だけ、7/31の夜半から8/1の早朝までの間に登ることを許されている特別なもの。

その山頂には1,300年前から鎮座する愛宕神社が最終目的地。この愛宕山の愛宕神社は防火・鎮火の神さまとして進行を集める全国の愛宕神社の総本宮。京都の料亭の台所でおなじみの「火廼要慎(ひのようじん)」のお札と授与されていることでも有名ですが、7/31〜8/1にかけてお参りし、この札を授かると「千日分のご利益がある」といわれています。